フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!

フィットネスに関する様々な疑問や指導上の悩みについて、第一線で活躍するベテラン インストラクターがお答えします。
(回答者:吉田 真理子/秦フィットネス研究所)

Vol. 005
相談:
インストラクターになって10年目になります。さらにステップアップしていくためにはどんなことに取り組めばよいのでしょうか?
回答:
「常に謙虚であれ」をモットーに、自らのトレーニングにも積極的に取り組むこと。
社会人としての教養も身につけましょう!

インストラクターであれば、ほとんどの方が既に取り組んでいらっしゃることかと思いますが、まずは、自らが単位や認定を取得しているJWI(旧AFAA JAPAN)、JAFA、JAF等が定期的に主催しているセッションや講習会には積極的に足を運びましょう。 当然のことながら、そこにプレゼンターとして登場される方々は、斯界の実力者であり、さらに披露されるプログラムは考えに考え抜かれているものであることは言うまでもありません。インストラクターが一堂に会するという意味でも、さまざまな情報を得ることができるはずです。したがって、代行を立てるなど、可能な限りスケジュールを調整して参加すべきだと思います。

そこそこご自身に人気が出てくると、なかには「時間もないし、そんな暇はない」と自らの実力を過信する方もいるようですが、それではせっかくのチャンスを逃しているということにもなります。お休みした分は、学んだものを倍返しで参加者に還元する意識をもって「インストラクターは常に謙虚であれ」をモットーに取り組みたいものですね。

次に、自らのトレーニングにも積極的に取り組むこと。インストラクターの皆さんが、ジムエリアでトレーニングしている姿を見かけることは、意外に少ない。そこにはレッスンだけでいっぱいいっぱいで、もうこれ以上、身体を動かしたくないという本音もあるかと思います。

しかしながら、長年レッスンを続けていると、身体の使い方が知らず知らずのうちに偏ってしまって、ケガの要因になったりしてしまいます。

特にヨガやピラティスなどの柔軟系のレッスンを中心に指導されていらっしゃる方の場合、柔らか過ぎるがゆえの、いわゆる“職業病”に対応するためにも、関節周りの筋肉をしっかり鍛えておく必要があります。コアトレーニングももちろん大事ですが、レジスタンストレーニング(マシンやフリーウエイト)で表層筋を整えておくことも、自らの身体を守るために取り組んでおきたいところです。

さらに、私たちは、メンバーの方々から「先生」と呼ばれる立場の人間です。したがって、社会人として当たり前といえるくらいの教養は身につけておきたいところ。そのためには、新聞やテレビ、あるいはスマホなどで、日々のニュースなどは、最低限の情報として知っておくべきでしょう。

私がインストラクターになったのは、21歳のときでした。21歳でも、メンバーさんからは「先生」と呼ばれます。確かに、エアロビクスは教えられる。でも、他のことは何もわかりません(笑)。しかも、相手は人生経験豊富な中高年の方々ばかりだったので、これはもう開き直るしかない、と思ったものです。

そこで、エアロビクスに関しては、「先生」として、しっかり指導していくけれども、それ以外のことは皆さんにいろいろと教えていただきたい、というスタンスで取り組んだものです。知ったかぶりをしたところで、すぐに底の浅さは見破られてしまうものですからね。

だから、当時は、メンバーの方から時折、尋ねられる健康に関連する質問に即答できなかった場合には、必ず一度持ち返らせてもらっていました。そして十分に調べてから回答したものです。そういった意味では、私の場合は、メンバーの方々に鍛えられたといえるかもしれませんね。

取材・構成/光成 耕司(彩光舎)

■回答者: 吉田 真理子さん (秦フィットネス研究所)
吉田 真理子さん
〈よしだ・まりこ〉 秦フィットネス研究所 所長。NPO法人フィットネスビューティ100代表理事。「長生きストレッチ」考案者。健康運動指導士。日本フィットネス協会エアロビクスダンスディレクター・エグザミナー・ADI。医療施設のメディカルフィットネスチーフ、企業フィットネス責任者、中高年フィットネス指導、インストラクター養成コース担当などを経験した後、フリーとして独立。シニアフィットネスの専門家であり、女性の運動不足、カラダの痛みを解消するフィットネスディレクターとして活躍するインストラクター&パーソナルトレーナーである。

*本記事は、「月刊ジャパンフィットネス」 2016年8月号に掲載された内容を基に構成しています。

*本シリーズは現在(2018年3月)も好評連載中です。ぜひ最新号もご覧ください♪

*回答者のプロフィールは、掲載当時のものです。

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