フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!

フィットネスに関する様々な疑問や指導上の悩みについて、第一線で活躍するベテラン インストラクターがお答えします。
(回答者:吉田 真理子/秦フィットネス研究所)

Vol. 008
相談:
メンバーさんからプレゼントをいただきました。
個人的にお返しはしにくいと考えていますが、どのように対応したらよいでしょうか?
回答:
フィットネスクラブにルールが示されていない場合は、自らの信条が選択肢。
自分の中でルールをしっかりと決めておきましょう。

これは、2016年6月号(※Webサイト版Vol.001)で紹介した「メンバーとの距離感について悩んでいます」に類似した質問ですね。

このときの回答でも1つの事例として述べていますが、まずプレゼントをいただいていいのかどうか。フィットネスクラブにはほとんどの場合、ルールがあるはずです。したがって、「贈り物の授受は一切禁止」ならば、「規則ですので」とお断りしましょう。であればこの問題はこの時点で解決です。

では、そういったルールが示されていない場合にはどうすればいいのか。1つ目の選択としては自らに課している信条として、最初からプレゼントの類は一切受け取らないとする。

ところが、人間の心情として、なかなかそこまで割り切ることができないという場合もあるでしょう。特に年配のメンバーの方ほど、相手に対する感謝の表し方として、品物をお贈りするというケースが少なくありません。もしかすると、旅先で私の顔を思い浮かべて、わざわざ買っていただいたかもしれないと思うと、「お気持ちだけいただきます」と言って、お断りするのはかえって申し訳ない気持ちになってしまうものです。相手の厚意を逆に傷つけてしまっては元も子もありません。

そういった場合には、「ありがとうございます」と言って受け取り、もし、その中身がお菓子などの食べられるものであれば、「○○さんからいただいたお土産です」と言って、スタッフのみんなで分け合うのもよいでしょう。

では、肝心のお返しはどうすればよいのか。なかには、自宅で作った野菜をもって来てくださる方などもいて、例えば、そういったケースの場合には、メンバーの名前を出さずに、ブログなどで、「新鮮な野菜をいただきました!」という一文で感謝の気持ちを発信するという方法でもよいのではないかと思います。

そのブログを当のメンバーの方が見れば、「これは自分のことだ」とすぐにわかるはず。これだけでも十分にお返しをしてもらったという感覚になるのではないでしょうか。

ちなみに、大変だな…と思ったのは、男性インストラクターの場合のバレンタインデーのお返し。こればかりは、世の中の習慣として定着しているため、さすがにお返しをしないわけにはいかないという方が多いようです。いただいた数に比例して、当然、金額も膨れ上がっていくので、人気のあるインストラクターの方ほど、出費もかさむのではないでしょうか。嬉しい半面のインストラクターが抱える気苦労の1つといえるかもしれません。

また、インストラクターにとって最も困るのが、誕生日プレゼントをいただいたときの対応です。なぜなら、金額がどうしても跳ね上がってしまうから。まずは前述の通り、フィットネスクラブの方針に従って、ルールで決められているのであれば、決して受け取らない。高価な品物であればなおさらです。さらに、ルールで決められていない場合であれば、たとえ受け取ったとしてもお返しはしないというルールを、自分のなかでしっかりと決めておきましょう。

最近では、アイドル活動をしている女子大生へのプレゼントを巡るトラブルで殺傷事件なども起こっています。対応を誤ると、それこそ命取りになりかねません。そういう意味では、フィットネス界全体で考えなければならない問題ともいえますね。

取材・構成/光成 耕司(彩光舎)

■回答者: 吉田 真理子さん (秦フィットネス研究所)
吉田 真理子さん
〈よしだ・まりこ〉 秦フィットネス研究所 所長。NPO法人フィットネスビューティ100代表理事。「長生きストレッチ」考案者。健康運動指導士。日本フィットネス協会エアロビクスダンスディレクター・エグザミナー・ADI。医療施設のメディカルフィットネスチーフ、企業フィットネス責任者、中高年フィットネス指導、インストラクター養成コース担当などを経験した後、フリーとして独立。シニアフィットネスの専門家であり、女性の運動不足、カラダの痛みを解消するフィットネスディレクターとして活躍するインストラクター&パーソナルトレーナーである。

*本記事は、「月刊ジャパンフィットネス」 2016年9月号に掲載された内容を基に構成しています。

*本シリーズは現在(2018年6月)も好評連載中です。ぜひ最新号もご覧ください♪

*回答者のプロフィールは、掲載当時のものです。

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