フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!

フィットネスに関する様々な疑問や指導上の悩みについて、第一線で活躍するベテラン インストラクターがお答えします。
(回答者:吉田 真理子/秦フィットネス研究所)

Vol. 009
相談:
男性のメンバーさんから「年賀状を送りたいので住所を教えてください」と言われました。
気軽に教えていいものかどうか迷っています。
回答:
公私混同はできるだけ避けたい人、少しでも不安だと思う場合は、
やはり心を鬼にして断るべきではないかと思います。

男性のメンバーさんから「年賀状を送りたいので住所を教えてください」と言われました。 気軽に教えていいものかどうか迷っています。

まず、メンバーさんとの付き合いがどの程度なのか、によると思います。普段のレッスンなどを通じて、お互いにしっかりと信頼関係が構築されているという確信があるのであれば、あえてお断りする必要もないでしょう。

が、個人情報の問題もあり、公私混同はできるだけ避けたいという人、あるいはまだ相手のことを十分に理解しているわけではないし少しでも不安だと思うならば、「クラブのほうに送っていただければ、私に間違いなく届きます」とお答えすればよいのではないでしょうか。

では、それでもしつこく聞かれた場合にはどうすればよいか。なにしろ仕事上においては、大事なクライアントさんでもあるわけですから、面と向かって拒むのも気が引ける。大きな悩みどころです。

こんなときに、性格的に「個人情報ですから!」と、誰に対しても遠慮なくモノが言える人であれば、その時点で問題解決となるのでしょうが、なかなかそういうふうに割り切れないのが日本人の優しさでもあります。むしろ、真正面から受け止めてしまって、思い悩む人のほうが圧倒的に多いのではないかと想像します。断った後に相手の態度がどう変化するのかも気になるところです。

これは、男女間の問題だけではなく、たとえ女性同士であっても、いや女性同士だからこそ、気になるところでもあるのではないでしょうか。例えば、インストラクターが崇拝化されているようなケースでは、私生活にまで踏み込まれてしまうこともなきにしもあらず、です。もちろん、熱烈に支持してくれるのは誰だって嬉しいもの。けれども、それがあまりに度を超えてしまうと、精神的な負担だけがどんどん募ってくるものです。人と人との付き合い方というのは、本当に難しいものだと感じますね。

さて、話が少し飛んでしまいました。それでもしつこく聞かれた場合はどうするのか。私は、やはり心を鬼にして、きっぱりと「個人情報ですから」と断るべきではないかと思います。

現在では、名刺に記載するのは名前と電話番号とメールアドレスだけという人も多いと聞きます。前号の「メンバーさんからのプレゼントへの対応」でも述べましたが、昨今は物騒な世の中であることもまた紛れのない事実です。まさかという事件に発展していかないとは限りません。なにかあってからでは遅い。ましてや家族が巻き込まれる危険性だってあり得ない話ではありません。

そういう意味においても、特に若い人たちの間では、時候の挨拶もメールで…という時代になりつつある現状も致し方ないのかもしれません。中高年世代の人間にとっては少し寂しい気もしますが…。

これとは逆に、インストラクターのほうがメンバーさんの連絡先を聞きたいというケースもあります。

例えば、セミナー後に、さらに今後の活動のPR をしていきたいからという場合などです。こういったケースでは、メールマガジンやFacebook、あるいはLINE やTwitter、もしくはブログなどで、その後もつながる方法を残しておくとよいのではないかと思います。

つまり、自分メディアを通じて情報を発信したり、メンバーからの意見等を受け入れたりするのです。上手に活用すれば、ご質問のような悩みも、意外にすんなりと解決するかもしれませんね。

取材・構成/光成 耕司(彩光舎)

■回答者: 吉田 真理子さん (秦フィットネス研究所)
吉田 真理子さん
〈よしだ・まりこ〉 秦フィットネス研究所 所長。NPO法人フィットネスビューティ100代表理事。「長生きストレッチ」考案者。健康運動指導士。日本フィットネス協会エアロビクスダンスディレクター・エグザミナー・ADI。医療施設のメディカルフィットネスチーフ、企業フィットネス責任者、中高年フィットネス指導、インストラクター養成コース担当などを経験した後、フリーとして独立。シニアフィットネスの専門家であり、女性の運動不足、カラダの痛みを解消するフィットネスディレクターとして活躍するインストラクター&パーソナルトレーナーである。

*本記事は、「月刊ジャパンフィットネス」 2016年10月号に掲載された内容を基に構成しています。

*本シリーズは現在(2018年7月)も好評連載中です。ぜひ最新号もご覧ください♪

*回答者のプロフィールは、掲載当時のものです。

フィットネスに関する質問・お悩み、知りたいことなど随時募集中です。
info@fit-j.jp 宛てにメールでお気軽にお送りください。facebook や Twitter でのご意見・ご感想も大歓迎です!

このページのトップへ