フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!

フィットネスに関する様々な疑問や指導上の悩みについて、第一線で活躍するベテラン インストラクターがお答えします。
(回答者:吉田 真理子/秦フィットネス研究所)

Vol. 016
相談:
胃腸が弱いせいか、不規則になりがちな食事に悩んでいます。
これはもう仕方のないことなのでしょうか? 良きアドバイスをお願いします。
回答:
インストラクターは、いってみればアスリート。しかもプロアスリートに比べて年齢が高め…
食事に対して安易な考えは禁物です!

インストラクターの方々のレッスンとレッスンとの合間の食事を見ていると、とりあえず、バナナやリンゴをかじっていたりという果物系の人、おにぎりを中心とした炭水化物系の人、お菓子やゼリーなどのバランス栄養食品系の人、あるいは筋トレを熱心に行っている人は、ささみやプロテイン系…を中心に、補食してるようです。

このように、補食だけ見ても、それぞれに個性があることを垣間見ることができ、あらためて食事に対する意識の違いというものが感じられます。

1日全体の食事として、バランスがとれていれば問題ないと思いますが、心配なのは補食的感覚だけで1日が終わっていないかということです。つまり、補食が主食となってしまってはいないだろうかという点です。

移動の最中に、補食のみでサクッと済ませることは仕方のないことです。ところが、それが日常茶飯事になってしまうと、それはそれで問題。一方、胃腸の弱い人であれば、むしろ主食のほうがやっかいで、レッスンの合間に、きっちり食べられたとしても、食後2~3時間は胃の中に食べ物が残っているので、レッスンのタイミングでは動きが鈍るという悩みを抱えている人も少なくないようです。

食事の内容、タイミング、主食か補食か…。考えてみると、悩みは尽きません。

インストラクターは、いってみればアスリートです。しかもプロアスリートといわれる人たちに比べて年齢層が高い。だからこそ、しっかり食べなければダメだし、「消化と吸収」を踏まえ、何を食べるかを真剣に考えなければならないと思います。食事に対して安易な考えは禁物です。

したがって、レッスンの時間帯、あるいはレッスンの内容に応じて、その日の食事も計画的に考えてから、1日をスタートしましょう。ちょっと小腹が空いたから甘いものを…の繰り返しでは、血糖値の上昇を抑えるインシュリンがだらだらと出続けて、結果的に内臓(膵臓)を壊してしまったという事態にもなりかねません。

今、食べているものが、自らの身体をつくってくれているということは頭の中ではわかっている。ところが、前項(Vol.15)の「健康管理」で述べたのと同様、お客様にアドバイスはするけれども、自らを振り返ってみると、意外にできていないのが現実ではないでしょうか。

食事も、健康管理における重要な条件の1つ。決して侮ってはならないのです。基本的には、1日3食バランスよく食べることを心がけつつ、足りないと感じるところは補食やサプリメントでフォローする。日々のレッスンにベストな状態で臨むことはもちろん、ケガの予防や疲労回復にも努めなければならないことなども考慮すると、総合的なコンディションづくりのためには、タンパク質やコラーゲン、あるいはビタミン・ミネラルも欠かせません。

いずれにしても、1日の仕事を終えて自宅に戻ったとき、栄養のバランスはどうだったか、と振り返ってみる習慣をつけてみるのもよいのではないでしょうか。

健康の維持・増進に欠かせない3大要素「運動・栄養・休養」のうち、インストラクターの場合、運動は十分過ぎるほど。そのバランスを保つためにも、残る2つの栄養と休養には日頃から常に気を配っておきたいものですね。

取材・構成/光成 耕司(彩光舎)

■回答者: 吉田 真理子さん (秦フィットネス研究所)
吉田 真理子さん
〈よしだ・まりこ〉 秦フィットネス研究所 所長。NPO法人フィットネスビューティ100代表理事。「長生きストレッチ」考案者。健康運動指導士。日本フィットネス協会エアロビクスダンスディレクター・エグザミナー・ADI。医療施設のメディカルフィットネスチーフ、企業フィットネス責任者、中高年フィットネス指導、インストラクター養成コース担当などを経験した後、フリーとして独立。シニアフィットネスの専門家であり、女性の運動不足、カラダの痛みを解消するフィットネスディレクターとして活躍するインストラクター&パーソナルトレーナーである。

*本記事は、「月刊ジャパンフィットネス」 2017年1月号に掲載された内容を基に構成しています。

*本シリーズは現在(2019年2月)も好評連載中です。ぜひ最新号もご覧ください♪

*回答者のプロフィールは、掲載当時のものです。

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