フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!

フィットネスに関する様々な疑問や指導上の悩みについて、第一線で活躍するベテラン インストラクターがお答えします。
(回答者:吉田 真理子/秦フィットネス研究所)

Vol. 023
相談:
確定申告を終え、改めて自己管理の大切さを痛感しました。
新年度にあたり、インストラクターが心がけておくべきことについて教えてください。
回答:
インストラクターは、人々に健康と元気を提供する職業。自らの健康管理にもしっかり努めなければなりません。そして、常に進化し続ける心意気(心の管理)が大事!

確かに、確定申告の時期になると、毎年のように自己管理の大切さを痛感するものですね。「今年こそは、しっかり実行力を身に付けよう」と。でも、いつの間にか、流されるままに、管理を怠ってしまうようになる…(笑)。

自己管理といえば、基本的に健康管理、お金の管理、心の管理。そしてもう一つ、身内(家族)の管理が挙げられます。厳密にいえば、「身内」というのは「自己」の範疇ではないかもしれません。が、「自己」の生活に大きな影響を与えるという意味で、しっかりと踏まえておくべきでしょう。

例えば、結婚されている女性インストラクターであれば、ご主人の仕事によって転勤がやってくるかもしれないし、子どもが突然熱を出すかもしれない。あるいはご両親がご高齢になってくると、介護の問題も生じてくるでしょう。

このように自分の力だけではなかなかコントロールできない身内の管理というのは、「自己」を超えた作業を求められるので、より高い自己管理力が求められるようになるかもしれませんね。

したがって、いざ“そのとき”になってから慌てないためにも、日頃から横のつながりを大切に育てておくべきです。例えば、代行をお願いしたいときなどには、お互いに「頼める?」「いいよ!」と、遠慮なく言い合えるだけの人間関係はできるだけ多く築いておいたほうがいい。そこは持ちつ持たれつです。

インストラクターは、人々に健康と元気を提供する職業です。したがって、自らの健康管理にもしっかり努めなければならないことはいうまでもありません。

なかには「私は病気なんてしないので大丈夫」と自らを過信してしまう人もいるようですが、やはり年に一度は、健康診断を受けておいたほうがいい。特に40歳を超えてくると検査項目も増えてくるのでなおさらです。

病気とは無縁でいるうちは、なかなか健康の有難さはわからないもの。が、よくよく考えてみるとフィットネスとは元気を保つための“健康”運動です。いい換えれば、その対極には病気という大敵を未然に防ぐという意味も込められているはず。

だからこそ、私たちは、健康であることの大切さについてもっともっと真剣に向き合うべきであるし、そのためにも、年に一度の健康診断はインストラクターとして欠かしてはならない役割の一つ、といっても過言ではないと思います。

確定申告を終えると、「あー、今年も頑張ったなー」「あれっ?! こんなに収入が減っている…」などと、源泉徴収票の数字からわかってきます。それはまるで年末の大掃除に似ていて、1年を振り返ってみる絶好の機会でもある(実際には、そんな悠長なことはいってられませんが…笑)。

特に個人事業主の場合には、前年と比べて大きく変化している年とほとんど変化していない年とがあります。問題なのは変化していない年。変化していないなら安心というとらえ方もありますが、その安心が今年もそのまま続くとは限らない。

したがって、むしろそういうときほど危機管理を心がけておいたほうがよいでしょう。平穏無事が一番楽。でも、それは緩やかな退化を起こすものです。そういう意味でも、常に進化し続ける心意気(心の管理)が大事。それこそが自己管理といえるかもしれませんね。

取材・構成/光成 耕司(彩光舎)

■回答者: 吉田 真理子さん (秦フィットネス研究所)
吉田 真理子さん
〈よしだ・まりこ〉 秦フィットネス研究所 所長。NPO法人フィットネスビューティ100代表理事。「長生きストレッチ」考案者。健康運動指導士。日本フィットネス協会エアロビクスダンスディレクター・エグザミナー・ADI。医療施設のメディカルフィットネスチーフ、企業フィットネス責任者、中高年フィットネス指導、インストラクター養成コース担当などを経験した後、フリーとして独立。シニアフィットネスの専門家であり、女性の運動不足、カラダの痛みを解消するフィットネスディレクターとして活躍するインストラクター&パーソナルトレーナーである。

*本記事は、『月刊ジャパンフィットネス』 2017年5月号に掲載された内容を基に構成しています。

*回答者のプロフィールは、掲載当時のものです。

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