フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!フィットネスなんでもQ&A ― 指導現場の悩みと疑問に ベテランインストラクターが回答!

フィットネスに関する様々な疑問や指導上の悩みについて、第一線で活躍するベテラン インストラクターがお答えします。
(回答者:吉田 真理子/秦フィットネス研究所)

Vol. 026
相談:
パーソナルトレーナー歴3年。25歳。
“アピールカ” に欠ける性格で損ばかりしているのではないか…
回答:
アピールとは相手の心に響いてこそ効力を発揮するもの。「いいところ探し」をしてみれば、自分では想像もしていなかったアピールポイントを発見できるかも。

あるメンバーの方に「パーソナルトレーナーを選ぶときの判断基準は何ですか?」と尋ねてみると、「私たちが求めることに対して、何をどういう方法によって与えてくれるのか、的確に示してくれる人」という答えが返ってきました。

さらに「資格の内容や取得数はあまり気にしない。確かに人物紹介の掲示にたくさんの資格名が書き並べられていると、この人、すごいんだろうなと思う。でも、実際に私に何をしてくれるのか、単なる資格の羅列だけでは判断できない」と。

このように、自分では最大のアピールポイントだと思っていた資格が、実は、一般の人たちにはあまり響いていなかったりする。アピールとは相手の心に響いてこそ効力を発揮するものなのです。では、一般の方々には、どうすれば“打てば響いて”もらえるのでしょうか。

例えば、私の場合は、シニア向けエクササイズを専門としているので、「中高年層の“痛い”と“不調”をお助けします。リハビリ以上、トレーニング未満の指導法が持ち味です!」というメッセージを書き込んだり伝えたりしています。

すると、「とてもわかりやすくて選びやすい」と言ってくださった方がいらっしゃいました。なぜなら、「あなたが何を専門にする人で、私に何を与えてくれるのか。そこが知りたかったから」と。

ちなみに、インストラクターの場合は、大人数の前に立ってレッスンをするだけのトレーニングは養成時代に積んでいます。少なくともデビューできるだけの(オーディションに受かるだけの)力があることは、そもそもとして自己アピール力が得意と考えていいでしょう。むしろ、表舞台(センター)で脚光を浴びたい、と思っている人が多いはずです(笑)。

一方で、トレーナーの場合は、マンツーマンや少数グループに対しての指導が主で、グループ指導やプレゼンテーションの訓練はあまり受けていない場合が少なくありません。まさに、舞台裏で活躍する縁の下の力持ちです。つまり、それぞれの道を目指す人の性格がそもそも異なっている。

考えてみると、インストラクターから勉強してトレーナーになっていく(二足の草鞋)人はいても、純粋にトレーナーをやっている人(バイトスタッフなどでオールマイティにやっていた人は別)が、途中からインストラクターを目指すという話は聞いたことがありません。

ただ、自己アピールがあまりに強すぎると、人によっては今度はかえっていやらしく感じてしまうものです。そこで、そういった「すごい!」は、履歴書とか経歴書の中で、画像や数字で示せばよいでしょう。例えば、プレゼンター経験がある人であれば、その画像が1枚あるだけで、説得力が増すものです。

あるいは、10年間コンスタントに高齢者を指導してきたのであれば、延べ人数は、おそらく数千人にものぼるでしょう。したがって、その数字を書くだけで、これも「すごい!」となる。3000人以上の高齢者を指導してきたと書いてあると、「私はその道のプロフェッショナルだ」と、わざわざアピールしなくても相手のほうで勝手に納得してくれるものです。

自分ではアピールポイントが分からないという人はグループをつくってお互いに「いいところ探し」をしてみるのも手。もしかすると自分では想像もしていなかったアピールポイントを発見できるかもしれませんよ。

取材・構成/光成 耕司(彩光舎)

■回答者: 吉田 真理子さん (秦フィットネス研究所)
吉田 真理子さん
〈よしだ・まりこ〉 秦フィットネス研究所 所長。NPO法人フィットネスビューティ100代表理事。「長生きストレッチ」考案者。健康運動指導士。日本フィットネス協会エアロビクスダンスディレクター・エグザミナー・ADI。医療施設のメディカルフィットネスチーフ、企業フィットネス責任者、中高年フィットネス指導、インストラクター養成コース担当などを経験した後、フリーとして独立。シニアフィットネスの専門家であり、女性の運動不足、カラダの痛みを解消するフィットネスディレクターとして活躍するインストラクター&パーソナルトレーナーである。

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