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求人アドバイス

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Vol. 01

オーディションの傾向や対策、必勝法はありますか?

相談:
昨年OLをしながら、養成コースに通い資格をとりました。しかし、いざオーディションを受けようとなると何から手をつけていいかわかりません。傾向や対策、必勝法があったら教えてください。
(フィットネス歴5年 25歳女性)
回答:
オーディションも普通の就職活動と一緒。
スキルや知識以上に自身の人間性を担当者に伝えることが大切です。
回答者: 清水 智美さん
スポーツクラブNAS株式会社 営業本部 MS事業部 営業企画部 商品開発グループ。オーディションを中心にレッスンプログラム開発を担当。インストラクター歴18年。フレックスクッションストレッチコーポレートマスタートレーナー、ピラティスwithフレックスクッション認定インストラクター、ウェーブストレッチベーシックIインストラクター。
【HP】 http://www.nas-club.co.jp (※プロフィールは2011年当時のものです)

上手な自己PRの仕方と応募の際の注意点

まず最初に、オーディション担当者は応募者の人間性を見ます。当然のことですが、社会人としての一般常識を兼ね備えていることが大前提。オーディションは特別なものではなく、一般の就職活動と同様です。応募の際の電話応対、履歴書や自己PRの書類の書き方、その他一般常識やマナーなど、全てのことに人間性が関わっています。

次に、書類選考でチェックするのは経歴ですが、新人の方であれば、レッスンに対する意気込みを書いた文書が添えられているだけでも興味をひきます。勉強熱心で意欲的な方には担当者もチャンスを与えてくれるでしょう。

オーディション用の写真も、携帯電話のカメラ写真やスナップ写真ではなく、レッスン用のウエアを着用しカメラマンが撮影した写真を添付したほうが印象が良いのは、言うまでもありません。その人のイメージが伝わり、担当者が会ってみたいと思わせるような書類の作成を心がけることがなにより大切です。

また、オーディションの際に尋ねることの一つに、自己管理の問題があります。例えば、週に何十本もレッスンを入れているインストラクターは、体調を崩したり、ケガをするリスクが高く、レッスンに穴を開ける可能性があるので自己管理が出来ていないと担当者は考えます。

採用する側が見極めたいのは、その人がどれだけクラブに貢献してくれるのかということ。インストラクターはフィットネスクラブにとって大切な商品であり財産。自身が商品であるということを認識し、体調面やワークアウト面で、いかに品質管理できているかということを重要視するのです。

そして、お客様に楽しんでもらえるかということ以上に大切なのが、安全面です。お客様が怪我をしてしまうことは、クラブが一番避けたいこと。この配慮があるかどうかは必須のチェック項目です。その上で、お客様の要望を汲み取り、クラブの求めている空間をプロデュースできる人が求められているのです。

オーディションの傾向と対策について

オーディションの応募先を、事前に調べておくことはとても重要で、これも一般の就職活動と一緒です。各クラブによっても傾向はありますが、それ以上に施設の立地条件や、顧客年齢層などがプログラムに反映されます。同じクラブ内でも施設が都心にあるのか、郊外にあるのかでマーケットも違いますし、店舗ごとに独自のマーケティングをしているところもあります。

事前にクラブを訪問し、施設の雰囲気を知ることや、ホームページで、クラブの持株会社や親会社、関連事業をチェックしておくことも、オーディションを勝ち抜く秘訣。

私の勤務するスポーツクラブNAS株式会社は大和ハウスグループに所属しています。このことは私が大和ハウスグループの一員でもあることを意味します。インストラクターもスタッフの一員。社員やアルバイト同様、こうした意識を持つことは大切です。製造、運輸、不動産など様々な業種の企業が、クラブ運営に携わっていますが、関連事業に関して尋ねられても、正確に答えられるようにしておきましょう。

個性やインストラクターになりたいという気持ちが先行しがちなオーディションですが、自分の仕事をする場所を事前にリサーチし、そのクラブで働きたいという思いを伝えることがとても重要なのです。

現在の流行とクラブの求める人材とは

プログラムには大きく分けて2つあります。一つは発表会を目的にして活動するカルチャースクール的なプログラム。もう一つは、フィットネス系プログラムです。こちらはエアロビクスや、筋コンディショニング、ヨガのプログラムなどに加え、ダンスの振り付けや格闘技の技をエクササイズに応用したものなど、気持ちよく汗をかき、ダイエットや健康維持、筋力アップになどにつなげるプログラムです。

現在フィットネスクラブが求めているプログラムは、ダンス系でいうとプレコリオ、フィットネス系では骨盤調整のようなコンディショニング関連のプログラムが主流であり、こうしたものの中でもオリジナリティのあるプログラムは注目度が高いです。このようなレッスンが求められる理由は、老若男女問わず、幅広い層の方が実施しやすいという点、効能・効果がわかりやすいという点にあります。

インストラクターとして生き残り続ける秘訣

現在クラブが求めている具体的なプログラム名やスキルを挙げることは比較的簡単です。しかし、オーディションに必勝法があるとするならば、それは、そうした個別の対策ではありません。プログラムのネーミング自体は時代によって変化してゆきますが、本質や中身といったものは変らないでしょう。大切なのはインストラクターとして10年後、20年後どうなっていたいかというビジョンを持っていること。流行による変化に対応してゆくには、インストラクターとしての“積み上げ”が大切ですが、講習会に参加するのか、養成コースを受講するか、それは人によって様々です。

ダンスインストラクターを例にとっても、機能解剖学や運動生理学を習得している方は、身体の動かし方の説明が計算されていてわかりやすく、リーディングを見ただけでわかります。

また、私の知人にはエアロビクスインストラクターでピラティスを習い、指導スキルが向上したという人もいます。私自身も、トレーナーをしたり、スイムのレッスンを担当したことが、エアロビクスのレッスンでも役立った経験があります。身体の構造や機能の知識、子供に親身になって泳ぎの指導をした経験が、お客様に向き合う姿勢を変えていった気がします。

こうした積み上げに一つのストーリーがあることが理想ではありますが、深く考える前に興味をもったものには積極的にチャレンジしてゆくことで、道が開けることもあります。大切なのは、一つのジャンルにこだわらず、視野を広げて健康に関わるもの全てに興味を持ち続けること。そうした姿勢こそが、結果的にインストラクターとしての質を高め、時代が変化してもオーディションで採用される人間性を培うのだと思います。

*本記事は、「月刊ジャパンフィットネス」 の連載コーナー「FITNESS Q&A」にて、2011年に掲載されました。

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