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求人アドバイス

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Vol. 03

オーディションにのぞむ心構えについて、アドバイスをお願いします。

相談:
養成コースを卒業して、何度かオーディションを受けているのですが、なかなか採用に結びつきません。もう一度、インストラクターとして、どういった気持ちでオーディョンに臨めばよいのか考え直したいので、面接も含めてアドバイスをお願いします。(インストラクター歴2年目 26歳女性)
回答:
インストラクターとしてのスキルだけでなく、フィットネスに対する正しい知識と、
常識ある社会人としての言動を持つことが重要です。
回答者: 吉山 一利さん
株式会社THINK フィットネス ゴールドジム サウス東京店舗責任者。ゴールドジムスタジオディレクター。元競技エアロビクス全日本チャンピオン。ウェーブストレッチベーシックI、II インストラクター。ゴールドジム入社前はフリーのインストラクターとして約10年活動。インストラクター歴は20 年になり、競技エアロビクスの審査員もおこなっている。
【GOLD'S GYM ホームページ】 http://www.goldsgym.jp (※プロフィールは2013年当時のものです)

企業理念やスローガンを知る重要性

私はTHINKフィットネスの社員ですので、ゴールドジムのオーディションに対する心構えについて話をさせていもらいますが、他のクラブの採用基準とも共通する部分も沢山あると思いますので、読者の参考になればと思います。

ゴールドジムは、世界的に展開しているスポーツクラブですので、世界共通のスローガンがあります。それは「RESULT FOR EVERYBODY」「SERIOUS FITNESS FOR EVERYBODY」「CHANGE YOUR BODY CHANGE YOUR LIFE」の3つです。これに加えて、日本でゴールドジムを運営している THINKフィットネスの企業理念が「正しいフィットネスを広く世の中に普及する」ことです。オーディションも含めて、ゴールドジムにおける活動は、全てのことに関してこのスローガンが念頭に置かれています。どんな企業にも、理念やスローガンがあると思いますが、オーディションも就職活動と一緒で、こうした理念に賛同してくれる方であるということを前提に人材を求めています。

ゴールドジムのオーディションは、実技・学科・面接という3つの要素をもとに採用を判断します。正しいフィットネスによって、真剣にフィットネスに取り組み、顧客の体型や生活全般を良いもの変化させることが社是ですので、エクササイズやトレーニングに関する知識は非常に重視しています。そのため、アルバイトや社員の採用面接と同様に、オーディションでも学科があるのが特徴です。これは落とすための試験ではなく、その人の能力を見る上で一つの評価として学科を課しているので、その成績だけで判断されることはありません。オーディションでの学科は、インストラクター向けの内容であり、いずれの設問も生理学、解剖学、栄養学の基礎的な内容ですので、資格をもっていたり、体育・スポーツ系の学校を卒業している方であれば、前もって対策をしなくても十分に答えられる範囲から出題されます。

次に実技に関してですが、実際に顧客がいると想定して、自身が採用されたいプログラムのメインパートのリードを5分程度おこなってもらいます。実技を審査するのは、各店舗のスタジオディレクターです。ゴールドジムのディレクターは社員ではないフリーのインストラクター中心ですので、その店舗のスタジオディレクターの裁量によっても審査基準が変わってきます。また、店舗の客層や土地柄によっても求められる内容は異なってきます。

ゴールドジムのスタジオレッスンを担当しているのは、ほぼ100%近くがフリーのインストラクターです。スタジオレッスンの内製化が進む中で、この傾向を持つクラブは少ないと思います。こうした方針を掲げているのは、フリーインストラクターの指導テクニックや集客力を、高く評価しているからです。ゴールドジムはブランドイメージの強いクラブであり、既に知識をもったトレーニング上級者が各地から集まってくるので、個々のスタッフにも高い指導力が求められます。これは、スタジオプログラムも同様で「あのインストラクターのレッスンが受けたい」という理由で、ゴールドジムを選んでくれた方が数多くいます。インストラクターの方にも、ゴールドジムでレッスンを持つことが、一つの誇りであると考えてもらえるように、私たちスタジオディレクターも、高い能力をもった人材を求めています。そのため、きちんと結果を出す方にはインセンティブも与えられます。

レッスンのレベル設定も、他のクラブと比較して中級.上級クラスが多いので、それだけレベルが高く、オールマイティなインストラクションをできる方を求める傾向が強いのです。しかし、質問者のように養成コースを卒業したての方もチャンスがない訳ではありません。社員と同じような帰属意識を持つ必要はありませんがゴールドジムで働きたい、この店舗でレッスンを持ちたいといった情熱をもった方であれば、採用される可能性は十分にあります。

面接における注意点

ここからは全てのスポーツクラブで共通する面接について話します。面接に関しては、普通の就職活動と全く同じです。身だしなみ、言葉遣いなど社会人としてのマナーは必ずチェックします。そして、インストラクターとしての専門性や、社会人としてのコミュニケーション能力、集客など企業活動としてのビジネスマインドを持っているかどうかも判断します。これはプロ意識の高さと言い換えられる要素です。

こうした意識に加えて、このジムで働きたいという情熱があるかどうかを確認します。前述の企業の理念に加えて、サプリメントの部門や出版の部門などその企業が展開している他の事業に関しても、どれだけ関心があるかということも問われることもあるでしょう。こうした質問は、企業に対する関心が、顧客に対する関心にも呼応しているからであり、その人を試している訳ではありません。他のクラブと掛け持ちをする場合でも、このジム、この店舗では何が求められているかということに関心を持ち、客層に合わせたカスタマイズができる方であれば、どのスポーツクラブでも採用してもらえると思います。

そして、サービス業、接客業としての心構えもチェックします。顧客への配慮や心くばりといった部分は最も重要な資質になります。ロッカーで着替えている時、街中で顧客にあった時などの対応にも気を配れるかどうか確認します。

インストラクターの場合は、面接は普段着で構いませんが、私服のファッションも、常識の範囲内で万人に受け入れられる清潔感のあるスタイルが好印象をもたれると思います。履歴書に関しても、社会人としてのマナーや常識が十分に備わっているかを見られますので丁寧に作成しましょう。

ゴールドジムの場合は、当日、面接の前に自己アピール書を記入してもらいます。シフト希望、勤務希望店舗、指導できるプログラム、レッスンフィー、インストラクターとして指導で重視していること、代行についての考えなどは、事前にしっかりと考えをまとめておきましょう。スポーツクラブのスタジオ担当者は、そのインストラクターしかできない魅力あるプログラムを提供したいと考えています。従って、代行に関しては、プロとしての責任感の強さも重視されるポイントだと思います。

フリーのインストラクターに求められるものとは

私自身もフリーインストラクターとして活動経験もありますので、いくつかポイントを付け加えさせてもらいます。まず、運動指導者として相応しい体型を持つことは、とても重要です。顧客からみて理想的な体型や姿勢、アライメントを維持できているかという見た目の部分も重要な資質の一つです。そして、フィットネスの指導者であるという意識を持って指導にあたることが大切だと思います。フィットネスクラブで行うダンスは、カルチャークラブで行うダンスとは異なります。運動生理学や機能解剖学といった知識をもとに、エクササイズとしての効果・効能を科学的に説明できることが、フリーのインストラクターとして活動する上で非常に重要だと思います。

私は競技エアロビクスを過去行っており、現在は大会の審査員もつとめているのですが、世界大会に出場したときの大会スポンサーがゴールドジムでした。ウエイトトレーニングだけでなく、格闘技スクールやスタジオレッスンなどフィットネス全般に力を入れている経営方針に共感し、そうした活動に貢献できたらと思い入社し、現在に至っています。これからは社員の立場からフリーインストラクターのサポートができればと思っていますので、一緒にフィットネス業界を盛り上げていきましょう。

(取材・文 塚本 建未)

*本記事は、「月刊ジャパンフィットネス」 の連載コーナー「FITNESS Q&A」にて、2013年に掲載されました。

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