[2014年2月特集インタビュー]

うまくいく養成コース選びを伝授~スペシャルインタビュー さらに仕事を充実させる! 新たな可能性を見つける!

エアロビクスやダンスエクササイズ、ヨガやピラティス、パーソナルトレーナーなどプログラムが多様化している現在。今後もフィットネスクラブや専門スタジオでは、業態にあわせたプログラムなど多種多様なプログラムが増えることも予想されます。
そんな中、「インストラクター・トレーナーになりたい!」「自分のスキルをもっと高めたい!」と次の一歩を踏み出す方も増えてきました。さらに仕事を充実させる、新たな可能性を見つける等…
現在活躍中のインストラクター・トレーナーの方にお話を伺いました。

魚原 大さん

自分の物差しで「いい!」と思えるところを選んで

「ある意味、直感で決断することが多い」という魚原さん。
後悔しない選択をするためのポイントとは?

魚原 大さん (Dai Uohora)・エアロビクスインストラクター
FIC代表、健康運動指導士、健康運動実践指導者、JAFA/ADI、障碍者スポーツ指導員、リトモスオフィシャルトレーナー。‘09年インストラクター・オブ・ザ・イヤー第1位、 ‘11年フランスルーキーコンペティション世界8位。関西を拠点にエアロビクスの指導を行うほか、国内外のプレゼンターとして活躍中。

途中で目標が変わっても 軌道修正できればOK!

国内外で活躍中の魚原 大さん

 魚原さんが、エアロビクスインストラクターの養成コースに入ったのは2007年のこと。当時の勤務先で第1回養成コースが開催されることになり、軽い気持ちで受講してみたのだそう。
「あくまで自分が目指していたのはパーソナルトレーナーで、グループレッスンをメインにするつもりはありませんでした。ただ周りの先輩に『1~2年グループレッスンをやって名前を覚えてもらうことも大事』だとすすめられ、それもありかと思ったんです」
 養成を卒業し、フリーのインストラクターとして活動していたある日、スポーツクラブのフォーラムで竹ヶ原佳苗さんに出会います。
「初めてダンスエアロビクスを見て、そのスタイリッシュさに夢中になりました。タイミングよくリトモスの研修がスタートすると聞き、それならと受けてみることにしたんです」
 これが縁になり、活動の場がグッと広がることに。イギリス・ブラックプールで行われたフィットネスコンベンションにも参加し、海外でのプレゼンターを目指すようになります。1つの出会いを確実にモノにする秘訣とは?
「行動力……でしょうか。僕は出会いにはすべてタイミングがあると思っています。自分のカンを信じて後先考えずに全力疾走することも大切。例えば、憧れの指導者や先輩がいるなら、遠巻きに見ていてはダメ。わからないことがあれば質問したり、自分が感じていることをためらわずに口に出すなど、自己主張も必要ですよ」

うまくいく養成コース選びの3カ条

  •   信頼できる指導者がいる養成コースを

    養成コースを担当する先生を知っているのであれば、信頼できる人がやっているところがおすすめ。
    「養成コースといっても、2~3人の講師が教えるのが一般的。先生も人間ですから、目指すところは同じでも表現の仕方が異なることもあります。そうすると様々な疑問が生まれてくるので、『この人のいうことは絶対!』と信じられる人がいるとベスト」(魚原さん)

  •   生活圏から近く、通いやすいところへ

    「住んでいるところにもよりますが、例えば片道2時間かかってしまうなら通うだけで疲れてしまいますよね。レッスンを受けてそれを身に着けることが目的ですから、料金面も含めて、そのほかの部分ではなるべく負担が少ないところがいいと思います」

  •   ある程度実績のある養成コースを選ぶ

    「 定期的に養成コースの開催実績があるところなら安心。ただ僕は、フィットネスクラブコ・ス・パの第一回養成コースを受講しました(笑)」
    初回開催の場合でも、アフターフォローが手厚かったり、そこならではの良さがある場合も。
    「指導する講師なり主催するスポーツクラブなり、自分自身が信頼できると思えるところを選んで」

上田浩之さん

どんなジャンルでも通用する基本をしっかり身に着けよう

ヨガ、フープ、エアロビックと様々な指導経験がある上田さん。
ジャンルの壁を乗り越える土台づくりの大切さを伺いました。

上田 浩之さん (Hiroyuki Ueda)・ヨガインストラクター
(社)日本フープダンス協会代表理事、健康運動指導士、クンダリーニJP 火の呼吸インストラクター、(社)日本こどもフィットネス協会アドバイザー、BFSナショナルトレーナー。競技エアロビック世界大会で2度の準優勝、全日本で13度の優勝経験がある。「フープエクササイズ HOOPBOON ワンルーム編」(日本フープダンス協会)発売中。

初心を忘れず熱い気持ちを持ち続けて

発売中の「フープエクササイズ HOOPBOON ワンルーム編」

「養成コースを選ぶなら、自分が『この人』と思える指導者がいるところがおすすめです」
 そういう上田さんがヨガの門をたたいたのは30代半ばの時。エアロビック選手として自身の停滞を感じていたころ、ある雑誌で格闘家のヒクソングレイシーが、トレーニングにヨガを取り入れているという記事を目にします。
「格闘技が好きだったこともあり、自分より年上で現役の選手がヨガをやっているということに興味を持ちました。どこでレッスンを受けられるかを探していたところ小山一夫先生(クンダリーニJP代表)にたどりつきました」
 上田さんは、「ヨガは内観が伴わなければただのシェイプアップ」という小山さんの持論に共鳴。自身のトレーニングに組み込んだところ動きの質が変わり、その後のエアロビックの大会でも優勝を重ねました。もともとあった解剖学や運動生理学の知識に加え、身体の内側から動きをアプローチすることで新たな世界が広がったといいます。
「ヨガを指導するようになって生きたのは、エアロビクスインストラクターとしての指導経験。伝え方や指示出しのテクニックは、ジャンルが違っても共通です」
 その後上田さんはフラフープに出会い、当時日本にはなかったフープエクササイズのプログラムを構築していきます。
「とにかくフープの楽しさを伝えたくて。既存のプログラムにないのなら今までのノウハウを生かして自分が作ろうと思いました。最近、インストラクターの仕事は運動指導だけじゃなく、人に元気や希望を与えられる側面があることを痛感しています。現場に立つと嫌なこともあるかもしれないけど、そんなときは『インストラクターになりたい!』という今の気持ちに立ち返ってほしい。ハートをもってやってほしいですね」

うまくいく養成コース選びの5カ条

  •   講師が一流であること

    「自分自身がヨガとの出会いで実感したことなんです。最初に教えていただいたのが小山先生で本当によかった。その世界で一流であるとか、ある程度名前が知られている人を選ぶというのは、失敗しない秘訣だと思います」(上田さん)
    この世界、インストラクターと名乗ってしまえば、インストラクターになれてしまうのが怖いところ。名前を知られているのは、少なくとも何かを持っているからと考えて。

  •   リードテクニックやコーチング技術をしっかり教えてくれる

    きちんとしたバーバルキューやプレキューのタイミングがわかっていれば、違うジャンルの資格を取るときもスムーズです。
    「養成コース生を見ていて思うのですが、エアロビクスインストラクター出身者は本当に指導がうまい。ビジュアルキューだけでいくらでもプレキューが出せるんです。自分のフープの養成コースでも重要視していますが、ここに時間をかけてくれる養成コースならいいですね」

  •   通う期間や場所が自分に無理のないところを

    「 その養成コースが自分が通うのに無理のない場所にあって、無理のない期間で終えられるところがいいですね。ジャンルによっても違うかもしれませんが、がんばって入っても途中で投げ出してしまっては意味がありません。今の生活を大きく変えずにできると思えるところも大切」

  •   金額面が明確になっているか確認しよう

    やたらとオプションがついて、養成コースを終えてもさらに次のコースが待っている、というところも。
    「意外とそういうところも多いと思います。期間が長くなれば、当然金額も跳ね上がります。財布面もきちんと把握しておきたいですね」

  •   プロとしての意識も高められる養成を

    「たとえばインストラクターらしい体型、というのがありますよね。これは昔に比べてずいぶん意識が低下したと感じるところ。インストラクターの仕事は、自分の身体で見せるという面も非常に大きいです。養成コースに通う期間に、必要があれば集中して肉体改造をするべき」
    以前は音源を変えるときの後ろ姿やその座り方まで厳しく注意を受けたそう。技術だけでなく、マナー面を含めて見られている意識を高められるところを選びたい。

角田ゆかりさん

どこを目指して、何のために学ぶのかを明らかに

養成コースに通うのは、知識を増やすため? それとも職業にするため?
まずは自分の目標を明確にしてみましょう。

角田 ゆかりさん (Yukari Kakuta)・パーソナルトレーナー
グローバルシステムズ( 株)取締役 GreatShape事業部長。エアロビクスインストラクター、パーソナルトレーナーとし て運動指導歴23年。スポーツクラブや高齢者施設などに様々なサービスを提供している。雑誌の監修やコラム執筆、セミナー向け研修など幅広く活動中。

自分の理想の姿はどんなイメージ?

幅広く活動する角田ゆかりさん

 角田さんのキャリアのスタートは、エアロビクスのインストラクターから。自身の身体づくりのためにレッスンの合間にトレーニングを行っていたところ、そこに通うメンバーからトレーニングについての相談を受けるようになったそう。
「『質問してくれた人の気持ちに応えたい!』という思いが強くて。どうしたら効果的なトレーニングができるかを考えることがとても楽しかったんです。がんばった結果を一緒に喜べる、トレーニングの指導が魅力的でした」
 もともとITの知識があった角田さんは、あるときデータを取って科学的にトレーニングの効果を実証することにも成功。個人的にトレーニング指導をスタートします。
「当時はまだパーソナルトレーニングという言葉もあまり知られておらず、養成コースがなかった時期。カウンセリング実技試験のあったAFAA資格取得のためのワークショップを受けました」
 その後フリーで活動しGreatShape事業を立ち上げた角田さん。今ではフィットネスクラブでのパーソナルトレーニングにとどまらず、高齢者施設や屋外、個人宅での指導や、介護予防運動指導にも力を注いています。
「パーソナルトレーニングは、お客様と深く関わって、ある意味人生をわかちあえるもの。責任は大きいですが喜びも深い、魅力的な仕事です。私は誰かの役に立ちたい、多くの人に必要とされたいという気持ちが強いので、お客様の反応や喜びがパワーになっています。自分のジムがほしい、スポーツ選手のマネジメントをしたいなど、理想の姿やどんなことにやりがいを感じるのかを明解にしておくことで、自分のその後の道も養成コース選びもぶれることがないと思います」

うまくいく養成コース選びの5カ条

  •   自分のなりたい将来像を確認しておく

    一概にトレーナーになりたいといっても、思い描いている姿は様々。
    「 将来アスレティックトレーナーになりたいのか、フィットネストレーナーになりたいのか。または介護予防運動なども視野に入れているのか……。それによっても選択肢は変わってくると思います」(角田さん)

  •   カウンセリングの技術を磨けるかどうかをチェック

    カウンセリングを重要視しているところかどうかも大切なポイント。
    「意外と見逃されていますが、パーソナルトレーナーの仕事は、カウンセリングで決まるといっても過言でないと思います。クライアントの『どうなりたいか?』を具体化できる技術がなければその後につながらない。トレーナーで食べていくには、欠かせない技術です」 聞き方やうなづき方までロールプレイングできるところが理想。

  •   知識とトレーニングの実技。特に「現場力」を身に着けられるところを

    「 当たり前のことですが、栄養学、生理学、解剖学といったトレーナーとしての基礎的な知識は大切です。
    でも頭でわかっているだけになっている人も多いもの。教科書で学んだ知識を、現場で実技として使えることが大切です」

  •   ダイエットのノウハウが科学的に学べるところ

    「養成コースに入る前のテストで、例えば『脂肪1キログラムを減らすには、何キロカロリーの消費が必要ですか?』という質問に答えられないトレーナーやインストラクターが実に多いことに驚かされます。
    もちろん、ダイエットはこれがすべてではありませんが、最低限抑えるべき数値や科学的な根拠を知っておくことで、自分の強みにもなっていきます」

  •   接客・ビジネスマナーや営業スキルの習得を

    トレーナーはあいさつや立ち居振る舞いといったマナーも必要。それに加えて、営業スキルも磨く必要が。
    「嫌がって避けがちなのですが、できないのではなく、知らない場合もあるんです。自分から営業しないでクライアントに来てもらいたいと思うようですが、必要な情報はきちんと伝えることが大切。クラブと一緒に積極的に営業できるといいですね」

*本ページの内容は、「月刊ジャパンフィットネス」 2014年2月号特集より抜粋してご紹介しています。

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